ペスト

犬と猫が運んで来るよペスト
だったらもう殺しちゃうのがベスト
それは嫌と飼い主たちがいう
それでももう死にたくないよペスト

街に出るハンター次々に
犬と猫震えるよペスト

犬と猫はいなくなったよペスト
それなのにまだいなくならないペスト
犬と猫がいなくなったよペスト
もう怖くないよとネズミが増えていく

ネズミたちの背中に
飛び乗ってまだまだ旅の途中だペスト

なくしたボール

行かなくちゃ今すぐに
探しているんだよ いつまでも
行かなくちゃ いつからか
消えてしまった あのボールのように

もう君はいないけれど
いつからかいないけれど
みんな消えていなくなるんだよ

わからないように

もうなんにも要らない
もうなんにも知らない
君が歌ってる 風が吹き 花が揺れる
もうなにも聴こえない
もう歌が歌えないけど
君が知っている僕のこと 知っている
隠していた気持ちを声に出してしまえば
君は多分傷つくだろう
わからないように

もう何にもできない
もうどこへも行けないけど
君と踊ってる夢の中踊っている
隠していた気持ちをため息に変えてしまえば
君は僕を励ますだろう
わからないように

爪を研ぐ猫のように

間に合ったつもりで
ゆっくり行こうよ
過ぎてく時間はどこかに置いてさ

過ぎ去った終わりに
漂っているのは
あの子が小さく履いてる煙さ

メロディーが壊れて 
続かないこともある
でも君が向かうなら
それだけでいいから

いつか眠りにつけたなら
夢で逢えたなら行こうよ
鳴り響く胸の奥で

君がそれでいいのなら 
許されるのなら歌うよ
爪を研ぐ猫のように